猫とかくれんぼをしても、人間にとっては無理ゲーかもしれません。なぜなら猫は頭の中でマップを作成し、聴力を使って飼い主がどこにいるのか把握しているという事が科学的に証明されたからです。
飼い主の声がテレポートすると猫は驚く
猫は飼い主の声がどこから聞こえているのかに基づいて、近くの人間がどこにいるかを示す「メンタルマップ」を作成している事が判明しました。
実験内容はこうです。
飼い主の声を録音したスピーカーを数台部屋に設置して、一つずつ再生しました。最初は猫に近い場所にあるスピーカーを再生し、次に猫からは遠い場所にあるスピーカーを再生しました。
すると猫は最初に聞こえた場所(Speaker1)とは違う場所から流れてきた飼い主の声(Speaker2)を聞いて「声がする位置を見つめる」「耳と頭を動かす」「周囲を見回す」「部屋の中を動き回る」など驚いている・動揺している仕草をしたそうです。
この実験から猫は、飼い主が目で見えなくても音でどこにいるのかを空間認識しているという事が示唆されます。
対象の永続性
物体が目で見えなくてもそこに存在していると認識することを「対象の永続性(モノの永続性)」と言います。
人間の赤ちゃんは通常、生後8か月頃から対象の永続性を認識し始めます。1歳ごろには隠れた物を見つけることができ、親が見えないからといって姿を消すのではないことに気づき始めます。
別の研究で、対象の永続性は人間やチンパンジーなどの霊長類だけでなく、犬や猫、クマもそれを発揮する事がわかっています。
猫の場合人間の8倍、犬の2倍もの聴力を持っているので、視界が悪い状況でも隠れた獲物を見つけることができます。
そのためメンタルマップと音声の関連付けという点で、猫は優れた能力を持っているという事がわかりました。
「確かに猫は音から物理的および社会的存在を推測するのが得意なようです」
と研究者は唱えています。
猫はかくれんぼが超得意
猫は頭の中でマップを作成し、声の発生源を特定することで飼い主の居場所を特定していることがわかりました。恐るべし猫CPU!
もし猫とかくれんぼをしても、隠れるのが得意ですし、見つけるのも上手なので勝てる確率は低いのでしょうね。
猫が真面目にやってくれれば、の話ですが笑。