猫は人の上を歩いたり、通りすがりに踏んできたりと、何かと飼い主を踏みつけてきたりしますよね。なぜ猫たちは人間を踏みつけるのでしょうか?謎の行動をとる心理についてご紹介します。
猫が飼い主を踏みつけるのは仲間の証
猫に踏みつけられたり、体の上を歩かれたりした飼い主さんも多いのではないでしょうか?なんでわざわざ踏むんだろう?と感じますが、実は猫に踏まれるのは仲間だと思ってくれているからなのです。
猫を踏む猫
猫は単独で行動しますが、猫の集会と呼ばれるように集団で集まって一緒に過ごす事もあります。猫は仲間と集まって子育てをしたり、寒い日には一緒に寄り添って眠ったりと集団でも過ごします。
ロシアで撮影された動画ですが、猫が仲間の猫の上を歩いて踏みつけにしています。猫は柔らかい場所で寝るのが好きなので冷たくて硬いアスファルトよりも、柔らかくて暖かい仲間の猫の上に座りたかったのですね。
飼い猫の場合、猫は飼い主の事を大きな猫だと思っているので、愛猫が寝ている飼い主の上に乗ったり、踏みつけたりもします。つまりそれは飼い主を自分の大切な仲間だと認識している証でもあるのです。ありがたいですね〜!
飼い主を踏みつける猫の心理とは?
甘えたい
寝ている時や、テレビを見ている時など、猫がわざわざ寄ってきて飼い主を踏みつける時は、飼い主さんを母猫だと思って甘えているのかも。
子猫の時はいつも母猫の側にいて、寄り添いながら眠ったりきょうだいと遊んだりします。愛猫が成猫であっても飼われている猫の場合、ずっと飼い主さんがママなので自分は子猫の気分で過ごしています。「ママと一緒にいる!」と甘えいるのだと思うと可愛すぎます。
あったかい・足が冷たい
猫が飼い主を踏みつけるのは、床が冷えていて寒いと感じているのかもしれません。冷たい床を裸足で歩くと、足が冷たさから痛くなってきますよね。もしかすると猫も同じ気持ちなのかもしれません。猫のおててを触って冷えているようであれば、猫が暖まれる柔らかい場所を作ってあげるようにしましょう。
座りやすい
猫が飼い主を踏みつけるのは、私たちがクッションを踏みつけるのと同じで、柔らかくて座りやすいと感じているのかも。私たちがクッションを踏んで、クッションに申し訳ないと感じないのと同じで、猫も飼い主を踏みつけても悪気はなく、ただそこに飼い主がいたから踏みつけたのかもしれません。
猫が飼い主の上を歩くのは?
ただの通り道
猫が飼い主の体の上を歩いて通過して行ったのであれば、ただ猫が行きたかった場所への通り道に飼い主がいただけで、障害物を踏み越えて行ったと考えられます。
猫はトイレに行きたかったり、気になるものを見つけた時には、なるべくショートカットして目的地につくよう動きます。その場所に障害物があればそれを乗り越えて進んでいく…それが飼い主だったとしても!
一緒に寝れる場所を探している
飼い主が寝ている時に体の上を猫がゴソゴソと歩いているのであれば、一緒に眠れる場所を探し回っているのかもしれません。
掛け布団の中で一緒に寝た記憶のある猫であれば、掛け布団の中に侵入できる場所を探しているのかも。
起きて欲しい
子猫や若い猫に多いのですが、飼い主が寝ているお腹の上で、わざわざオモチャを持ってきて遊んだり、走り回ったりすることがあります。
眠いのに何するのよー!と思ってしまうのですが、猫からすれば夜中や朝方が一番元気な時間帯。若い猫は遊ぶのが好きなので、起きちゃったから一緒に遊んでよー!と飼い主を起こしているのです。
猫は踏む人踏まない人を選んでる?
猫は自分に優しくしてくれる人、そうではない人を知っています。家族の中で踏まれない人というのは猫から近寄りにくい、怖いと思われているのかもしれません。
猫カフェなど、不特定多数の人と触れ合う猫に踏まれない場合は、猫にかまいすぎて嫌われている可能性も。じっと動かず自分から猫を触ろうとしない人の方が猫は好みなので、猫に踏まれたい方は猫カフェではじっとしていたほうがいいのかもしれません。
猫に踏まれるのは幸せなこと
米国理事会認定獣医行動学者であるワイラニ・ソン博士によると、猫は相手を踏むと嫌な気持ちを与えるのではないか?という思想はなく、猫が飼い主を踏んでも猫には悪気はない。と語っています。
しかし猫は嫌いな人の側には寄ってきません。猫に踏まれ、障害物の様に扱われたと感じていても、それは猫があなたを心の底から信頼したパートナーだと思っているのです。