猫がパンを盗む姿は、猫を飼っているとたまーに見かける光景です。ネットの世界を見てみても「うちの猫がパンを盗んでる!」という投稿をよく見かけます。盗みを働くのはうちの子だけじゃないんだ!と思ったのですが、どうして猫はこぞってパン(しかも袋入りのパン)を盗みたがるのでしょうか?猫がパンを盗もうと思う心理について考察してみました。
猫がパンを盗む理由
獲物に似た大きさ
猫は、ネズミや鳥など猫よりも少し小さめの動物を標的にしますが、袋入りのパンは、そんな猫が得意とする獲物のサイズ感なのかもしれません。
しかも袋入りのパンは、猫よりも小さく、しかも大きさの割には猫が自力で持ち運べる、とても理想的な獲物なのではないでしょうか。
パンを包んでいるビニールの音
キャットフードの袋を開けただけで、猫が飛んでくる事がありませんか?恐らく『袋を開ける音=ご飯』と関連づけられているため、袋を開けただけの音でご飯だと分かると言われています。
ではパンでは?パンもビニール袋に入っているので、猫が触ると「カサカサ」と音がするため、キャットフードの袋を開ける音を思い出しているのかもしれません。「この中にご飯が入ってる!」と確信を持って犯行に至るのでしょう。
獲物に似た噛み心地
猫は他のネコ科の動物同様に獲物を仕留める際には獲物の喉に噛みつき息の根を止めます。
袋入りのパンは先述した通り理想的な獲物の大きさなのもありますが、パンのもちっと感が猫にとっては噛みつきたくなる感触。
もっちりしたパンに噛み付いた時、忘れていた本能を思い出しているのかもしれません。
猫が気になる匂い
パンは酵母を発酵して作るため、ちょっと酸っぱい香りがしますね。そんな香りが猫を盗みに働かせているのかもしれません。
なぜなら猫は人間の足の匂いとか脇の匂いとかちょっと臭い匂いが好き、というか気になる様で、自分からは出ない不思議な匂いにそそられる傾向があります。猫がパンを盗んでしまうのは、そんなパンの香りが「不思議だな〜」と感じ、好奇心から盗みに働いてしまうのかもしれません。
食べたことがある
猫がパンを盗んでしまうのは、以前に食べた事があり「美味しかった」という事を覚えているのでしょう。パンを袋ごと盗んで独り占めしたくなるのは、理解できます。
構って欲しい
猫は自分が構って欲しい時、飼い主をわざと困らせる様な行動をする事があります。猫がパンを盗んでしまうのは、前にパンを盗んだ時に飼い主が構ってくれたという事を覚えているのかも。
猫がパンを盗むのは、「寂しい」「構って」のサインなのかもしれません。
猫に盗まれる前にパンはしまっておこう
猫がパンを盗んで食べてしまったとしても、普通の食パンやバターロールなどであれば毒ではありません。でもチョコレートやレーズンが入ったパンは猫にとって命に関わる危険な食べ物になります。
また、猫にとってパンなどの炭水化物は必要な栄養素ではないので、食べなくてもいい食べ物。むしろ食べ過ぎると肥満になってしまうので、パンは猫の手が届かない場所にしまっておく事をお勧めします。