猫の顔にはフサフサの毛が生えていますが、よ~く観察してみると耳の下や、目の上の辺りの毛が薄いことがわかります。すべての猫が当てはまるという訳ではありませんが、雑種猫の場合はこの部分が薄毛になっている事が多いので、病気かしら?と心配になる飼い主さんも多いはず。今回は猫の目の上や耳の下の毛が薄い理由についてご紹介していきます。
猫の耳の下や目の上の毛が薄い理由
猫のお顔はモフモフな毛で覆われていますが、よ~く見てみると耳の下の毛が薄くなっているのを見たことがある方も多いはず。
この現象、実は飼い猫だけでなく、野生のヤマネコやオセロットなどの小型のネコ科動物に共通してみられるのだそう。小型だけということは、ライオンやヒョウ、トラなどの大型のネコ科動物には無いのが不思議なところ。
猫の耳下の毛が薄くなっている事に関しては、様々な生物学者が議論を交えているのですが、なぜそうなのかについては実際のところ分かっていないのだとか。
しかし、小型のネコ科動物だけに共通している所を鑑みて、以下のような説が唱えられています。
猫がネズミを狩るため
小型のネコ科動物は、ネズミやウサギなどのげっ歯類を獲物にして暮らしています。猫は獲物から放たれる特殊な音波を耳でキャッチするため、耳の下の毛がはげているのではないかとされています。獲物が放つ音波を耳に集中させたり、音の発信元を探すのに耳の下には毛が無い方が有利なのかもしれません。
マーキングのため
猫はお気に入りの場所や人を見つけると、顔をスリスリして自分のにおいをつけマーキングします。猫の耳の下あたりには、自分のにおいが出る臭腺(しゅうせん)があるので、毛が薄くなったのではないかとされています。
こんな時は病気かも!?猫の耳の下が禿げる病気の症状
うっすら毛が生えてるけど薄い場合は問題ないですが、こんな症状がみられる場合は、なるべく早く動物病院へ!
- かさぶた、フケがある
- 毛が全くなくなっている
- 赤みや腫れなど地肌に異常がある
- 痒みがる(異常に掻きむしっている)
このような場合は、真菌症やミミダニ、アレルギーなど皮膚病の可能性もあります。真菌症の場合は人やほかの動物に移る可能性があるので、患部は必要以上に触ったりはしないで早めに動物に連れて行ってあげましょう。