猫には様々な毛の色がありますが、全ての猫の毛色は遺伝的に決まります。そなのかで一番強い色素を持っているのが黒猫です。そんな黒猫の毛の色が赤茶色や白に変わる事があるそう。それはなぜなのでしょう?
黒猫が赤茶色に変わるのはなぜ?
黒猫だったはずなのに、ある時から猫の毛の色が赤茶色っぽくなってくる事があるそうです。例えば毛先だけだったり、体の半分だったり!なぜそんな事が起こるのでしょうか?
色素を作る物質が不足している
黒猫の毛の色が赤茶色に変化するのには『チロシン』が不足している可能性もあるそう。このチロシンとはアミノ酸の一種で、毛の色を黒くする『メラニン』の元になります。
また、このチロシンがメラニンになる際には『銅』が必要になりますが、この銅が不足した時にも黒猫の毛が赤茶色に変わるようです。
この『チロシン』と『銅』は動物性タンパク質に多く含まれています。猫は元々肉食ですのでソテーした牛肉などのお肉を与えたりすると良いでしょう。また鹿肉であれば牛肉などよりも脂肪分が少ないのでぽっちゃり猫さんにはおすすめです。お肉を与えるよりも普段与えるキャットフードを良質なフードに変えてあげるのも良いでしょう。
Cats require more dietary phenylalanine or tyrosine for melanin deposition in hair than for maximal growth
https://www.reddit.com/r/cats/comments/9nkixr/i_am_the_night_with_a_tinge_of_brown/
日向ぼっこで日焼けした
夏など日差しが強い時期に黒猫の毛の色が変わったと感じたのであれば、日向ぼっこをしすぎて毛の色が変わってしまったのかもしれません。
猫も日に当たりすぎると人間のように毛の色が赤茶色に変色する事もあります。一時的な毛の色の変化であれば問題ないと言えるでしょう。
甲状腺などの病気
黒猫の毛の色が変わる時には病気の可能性も否定できません。甲状腺の病気や腎臓・肝臓の疾患も考えられます。最初に説明した『チロシン』は色素であるメラニンを生成する物質ですが、このチロシンは甲状腺でチロシンの元になるチロキシンが作られ、肝臓で代謝されます。
最初に説明した通り食事で改善されるケースもありますが、甲状腺や腎臓・肝臓の病気である時は毛の色が変わる以外にも病気のサインがあります。
- 落ち着きがない
- 水を過剰に飲む
- 頻尿
- 食欲はあるが痩せる
- 下痢・嘔吐をする
元々の柄が成長によって出てきた
黒猫は成長とともに毛の色が変化する事もあります。例えば「ブラックスモーク」と呼ばれる柄は猫の毛先が黒く根元が白いのが特徴です。
子猫のうちは黒猫に見えても成長とともに根元の白い部分が目立ち白と黒が混ざり合った不思議な柄の猫になります。
また体の一部分だけ色が変わる事もあります。
またサビ猫の場合黒の割合が多いと子猫の時には黒猫のようにも見え、成長とともに茶色の柄が現れ毛の色が変わったと感じるのかもしれません。
黒猫が白くなるのはなぜ?
黒猫はずなのに白猫になってしまう事もあるそうです。主には老化現象が考えられますがそれ以外にもあるようです。
白髪
人間が老化すると白髪が生えてくるように、黒猫も老化によって毛の色が変わる事もあります。特に血管の細い部分であるくと周りや目の周りは毛量が減り白っぽくなっていきます。これは単なる老化現象なので心配する必要はありません。
尋常性白斑
尋常性白斑とは体の色素が作られなくなる疾患のことを言います。尋常性白斑は後天的なものなので生まれた時は黒猫でも白猫へと変わっていきます。猫の場合この白斑になることは稀ですが症例はあります。猫で言うとスクラッピーやエリーと言う猫も尋常性白斑のため黒猫から白猫へと日毛の色が変化していきました。
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黒と白のマダラ模様のように少しずつ黒い毛が作られなくなっていきます。しかし尋常性白斑の猫は毛の色が白くなる以外は健康上の問題はない事が多いそう。
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黒猫の毛の色が変わる事はよくありますが、病気である可能性もあります。様子がおかしいと感じたらなるべく早くかかりつけの動物病院で診察をしてもらうようにしなければいけません。
しかし病気のサインがない場合には、黒猫の毛色が変わる事は、日向ぼっこをしすぎていたり成長や老化現象などでよくある事です。
普段からバランスの取れた食生活で、ストレスなく暮らしてもらうことを心がけていきましょう。