猫は水が嫌い。一般的にそう考える方も多いし、水に濡れるのが嫌いな猫の方が多いです。しかし「メインクーン」という種類の猫は、水が好きな子が多いのだそう。本当にメインクーンは水が好きなのでしょうか?その理由とは?
メインクーンが水を怖がらない理由とは?
お皿の中の水で水遊びをしたり、水道の水を頭からかぶったりと、メインクーンの水を怖がらない現象は、メインクーンの飼い主の中ではあるあるのようです。
ではなぜ、メインクーンは水を怖がらないのでしょうか? メインクーンはとても古い歴史を持つ猫で、どこでどのように発生したのかについては明らかになっていません。
しかしメインクーンが誕生したのには、いくつか説があります。その中でメインクーンが水を怖がらない理由として考えられるのは、下記2点だと考えられます。
- 船乗りの猫だったから説
- ターキッシュアンゴラの血が入っている説
船乗りの猫だったから説
1つ目の説は、海賊船にメインクーンの先祖となる猫が乗っていたというもの。メインクーンは元々海賊船に乗っていた猫の末裔だと考えられています。船乗りの猫は、その一生をほとんど海の上で過ごしていたことが考えられます。
普段から水に触れてきた猫たちは、水に触れることを恐れず、その性質が子孫に反映されていったのではないかと考えられています。
ターキッシュアンゴラの血が入っている説
ターキッシュアンゴラは、トルコ原産の猫で別名「スイミングキャット」と呼ばれるほど水を恐れない猫種です。メインクーンには、このターキッシュアンゴラの血も混ざっているのではないかとも言われています。
ちなみにこの説には、マリーアントワネットの存在も関わっているとされていて、彼女は6匹のターキッシュアンゴラを飼っていたとされています。
マリー・アントワネットはフランス革命中に船でフランスから逃れようとしていました。この時彼女は、サミュエル・クラフ船長を説得して、6匹の猫も一緒に船に乗せてもらうようにしていました。
しかし1793年、マリーアントワネットは処刑され、彼女の逃亡は叶わぬものになってしまいました。船で脱出できたのは6匹の猫だけ。サミュエル・クラフ船長はこの猫たちを、アメリカのメイン州に放し、その猫たちが現地の猫と交配し、今のメインクーンが生まれたという説もあるんです。
メインクーンと船には関わりがある
今回は水が好きなメインクーンが多い理由について深堀してみました。個体差はあるので、水が嫌いなメインクーンも多いかと思います。しかし、水を恐れないメインクーンも多いのも事実。
ご紹介した説には両方とも、船に乗っていたという共通点がありましたね。船乗りの猫は水に関わる事が多いので、驚かないのも納得です。
また、メインクーンは「ジェントルジャイアント」と言われるほど、おっとりした性格の子が多いので、水に濡れたぐらいでは気にしない精神力があるのかもしれません。
参考:https://www.mainecooncentral.com/why-do-maine-coon-cats-love-water/
あるあるなの?お風呂や水が好きなメインクーンたち
シャワーがしたい!とせがむメインクーン
こちらのメインクーンは、シャワー室のドアの前で「開けてくれー!」と大鳴き。飼い主さんがドアを開けると、スタスタとバスタブまで行き、シャワーを楽しむ姿が動画で伺えます。
シャワーからお湯を出してもらうまで、「にゃー!」と飼い主にアピールし続けるメインクーン。普通の猫は体が濡れるのを嫌うのですが、この子は自分の毛が濡れている事に満足しているようにも見えますね。
スイミングが好きなメインクーン
水浴びをする飼い主さんの元に行きたいメインクーン。自ら水の中に足を入れて、飼い主さんと一緒に水浴びを楽しんでいます。水をつかむようにおててをグーパーしているのがかわいい!