猫のゴロゴロの仕組みが判明!最新科学で明らかになった喉の鳴らし方とは?

眠る猫

猫がゴロゴロと喉を鳴らす方法は、これまで様々な説が唱えられていましたが、2023年10月3日に発表された論文で明らかになりました。猫は喉の舌骨を使ってゴロゴロ言っていたことが研究で明らかになったそうです。

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最新研究で明らかになった猫が喉をゴロゴロ鳴らす仕組み

猫が喉を鳴らす仕組みを、テキサスA&M大学の獣医学者ボニー・ビーバー氏が明らかにしてくれました。そのメカニズムは、猫の声帯にある舌骨という部分に空気が通ることで、ゴロゴロという低周波を出していたのだそう。

さらに、この研究では、猫の声帯がゴロゴロ音を出すために脳からの信号を必要としないことも明らかになりました。つまり猫はゴロゴロと言おうとしているのではなく、出ちゃうのが明らかに。

出典:Current Biology

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猫のゴロゴロ音の仕組みはどうやって明らかになった?

リラックスする猫

猫が同のようにして喉をゴロゴロ鳴らしているのかは、長年明らかになっていませんでした。長年の謎を明らかにしたのは、テキサスA&M大学の獣医学者ボニー・ビーバー氏。

猫のゴロゴロ音を明らかにするため、飼い主の完全な同意を得て末期疾患のため安楽死させた8匹の飼い猫から喉頭を摘出してその仕組みを明らかにしました。

猫たちの喉頭を摘出して声帯をつまみ、そこに湿度100%の温かい空気を送り込んだところ、ゴロゴロ音が発せられたのだそう。

猫のゴロゴロ音は筋肉の収縮や神経入力がなくても音が出ている

この実験では、猫の咽頭に隣接する筋肉がすべて除去されていることから、猫は筋肉の収縮や神経入力がなくてもゴロゴロ音を出せる(MEAD論)ということも明らかになりました。

猫の声帯と音の計測https://www.cell.com/current-biology/fulltext/S0960-9822(23)01230-7

しかしこの研究は、これまで唱えられていた脳からの指令で筋収縮する「AMC論」を否定するものではないとしています。もしかするとAMC論とMEAD論両方を使ってゴロゴロ言っている可能性もあるので、さらなる研究が必要としています。

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ゴロゴロ音は猫以外の動物も鳴らしている

三毛猫

喉をゴロゴロと鳴らすのは、猫やネコ科の生き物だけだと思っていましたが、実は猫以外のアライグマ、ウサギ、モルモット、カンガルー、マングースなどの動物もゴロゴロ音を発するのだそう。

またネコ科であれば喉を鳴らせる印象がありますが、ライオンやトラ、ジャガー、ヒョウなどのヒョウ亜科の生き物はゴロゴロ音は出ないのだそう。

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猫がなぜゴロゴロ鳴くのか?そのなぞは明らかになっていない

眠る猫

実験に協力してくれた猫の飼い主さんと研究チームのお陰で、猫がどうやってゴロゴロ言っているのかが明らかになりました。

しかし、猫がゴロゴロ鳴く科学的な理由はまだ明らかになっていません。「母猫が子猫にミルクを与えるときのゴロゴロ音」と「人間に対して発するゴロゴロ音」は高周波要素に違いがあるのだそうです。

でも猫がゴロゴロ言ってくれているときは、きっとリラックスしているんだろうな。と多くの猫の飼い主さんは実感していますよね。

猫がなぜゴロゴロ言うのか、その謎もこれから明らかになっていくことでしょう。

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