ルンバは、出かけている時でもお部屋のお掃除をしてくれる便利なロボット掃除機。犬や猫のペットを飼っている人も、お部屋のお掃除にルンバを使っている方も多いのではないでしょうか。
しかしルンバが「落ちている粗相を撒き散らす」という悲劇が報告されていました。最新のルンバはこの地獄絵図を回避すべく、会社を挙げて「うんち検出AI」を開発しルンバに搭載したのだそうです。
ルンバがうんちを部屋中に塗りたくる事件
ジェシーさんはいつもルンバをAM1:30に作動させるようにしており、その日も愛犬のイヴィを寝かしつけ、自身も夜ベッドに入り眠りにつきました。
しかしその日はうっかり愛犬を夜の散歩に連れ出すのを忘れていたため、愛犬のイヴィはお部屋の敷物の上で粗相をしてしまったそう。粗相をしたであろう時刻は寝かしつけてからAM1:30の間だと想定されます。
ここまでの話の流れから、どんな悲劇が起きたかはなんとなく想像がつくと思うのですが、異変を感じた子供に起こされたジェシーさんはあり得ない光景を目の当たりにしました。
詳しくは書きませんが、部屋中に塗り広げられた”そのもの”の上で誇らしげに緑の光を放つルンバがそこにはいました。寝ぼけていた頭が一瞬で覚醒したジェシーさん。
決して犬の粗相の上にルンバを走らせてはならない。
その後の後始末を経験したジェシーさんはこう語ります。
5年にわたる研究開発
iRobot社は、5年以上の歳月をかけ、ペットの粗相を検知する方法を研究しました。当初は匂いや圧力などで検知するようにしていましたが、最終的にルンバの視覚による検知が最善であるという結果になりました。
ここからルンバ製作チームにとっての試練が始まります。どんなものがペットの粗相であるか、大量の粗相の画像データを集め、大量の粗相の3Dデータを作成し、AIに学習させたのです。
チームのPCは、さまざまな粗相のデータが大量に溢れかえっており、毎日それに向き合わなければいけなかったので、それは大変な毎日であったとiRobot の共同設立者兼CEOであるColin Angle氏は語っています。
粗相を発見したルンバがしてくれること
そんな努力の結果ついに「うんち検出AI」は完成し、ルンバに搭載されました。新たなルンバj7は、床に落ちているものを視覚で発見した場合、画像認識ソフトウェアが電源ケーブルなのかペットの粗相なのかを判断します。
粗相であると認識すると、そのオブジェクトの周りを優しくお掃除します。それだけではなく「ここに粗相してた」ということを持ち主にアラートしてくれ、今後どのように対応するべきかもルンバに指示することも可能なのだそう。
ペットを飼っていれば、ペットがトイレ以外の場所で粗相をしてしまうというハプニングに1度は見舞われるでしょう。これまでペットの粗相とルンバは相性が悪いものでしたが、新たなAIが開発されたことにより、悍ましい事態は回避できるようになりました。
もちろん粗相をしないようにペットに教えてあげなければいけませんが、ペット自身の事情によってはそれができないこともあります。
ペットを飼っている人にとって、ルンバは部屋に落ちているゴミだけでなく、ペットの抜け毛も掃除してくれるありがたい掃除機です。それがペットの粗相にも対応してくれるのはありがたい話ですね。
Our CEO @colinangle knew we wouldn’t launch our new Roomba j7+ pet waste detection feature without making him talk about… P.O.O.P.
But seriously, to our pet-loving customers: we heard you! pic.twitter.com/G3zE8E4sJE
— iRobot (@iRobot) September 9, 2021
出典:https://www.irobot-jp.com/product/j7/
出典:https://media.irobot.com/media-kits?item=32#assets_34135_32-119