世の中にいる鳥の数は1万530種と言われているけれど、みんなそれぞれ個性的。今回ご紹介する「アオアシカツオドリ」さんはその名の通り青い足を持つ一風変わった鳥なのです。
ガラパゴス諸島にいる「アオアシカツオドリ」
アオアシカツオドリはガラパゴス諸島にいる体長81cmぐらいの鳥。
特徴的なのはその青い足!
足がとても大きくて青いから、大きなお風呂のスリッパを履いているようにも見えますね。
なんだか恐竜のようにも見えてくる。
アオアシカツオドリの足が青い理由
アオアシカツオドリの足が青くなるのは、食べている餌のせい。彼らが食べているお魚にはカロテノイド色素という色素が含まれていて、この色素は海藻類などに多く含まれています。
餌によってアオアシカツオドリの足が青くなるので、赤ちゃんの時の足は青くないんですよ。
餌によって体の色が変わる鳥は他にフラミンゴが有名です。フラミンゴも餌としている海藻や甲殻類にこの色素が含まれているので、鮮やかなピンク色になっているんです。
綺麗な青であるほどモテモテ
アオアシカツオドリの綺麗な青い足は、年齢とともにくすんだ青になってくるのだそう。
アオアシカツオドリのメスは、子育てにより貢献してくれる若いオスと結ばれたいと思っているので、綺麗な青い足を持っているほどモテモテに。
実際若い鳥と歳をとった鳥とのヒナの成長を比べると、若い鳥に育てたれたヒナの方が成長が早いそうです。
アオアシカツオドリの求愛ダンスが可愛い
彼らの求愛ダンスは「ボクの足はこんなに綺麗だぞ!」とメスに見せつけるようなダンスをします。
よちよち歩きながら、ペタペタとまるでタップダンスを踊っているような動きがなんともキュート!
ダンスがお気に召したら、オスは巣の材料になるものをメスに見せてOKがメスから出れば、最後にまた青い足を見せるとカップル成立です。(昔は巣を作っていたそうですが今は巣を作らないそうです。)
アオアシカツオドリは一夫一婦制。一度結ばれたカップルは、生涯を通して同じパートナーと結ばれるのです。
アオアシカツオドリは絶滅の危機に
アオアシカツオドリは年々個体数が減少傾向にあり、絶滅の危機に瀕しています。
その理由は餌となるイワシが彼らの住むガラパゴス諸島で減少しているから。十分に餌を取れないアオアシカツオドリは、繁殖することが困難であると研究チームの統計結果から推測されました。
アオアシカツオドリがこれ以上絶滅の危機に瀕しないよう、環境保護当局が保護に当たっているようです。