犬は人間の4倍とも言われているほど耳がいい動物。これからの季節、お祭りなどで花火が打ちあがると、怯えてしまう犬の姿を見たことがあるかたも多いのでは?大きな音に怯える愛犬は見てられないほど可哀そうですよね。そんな大きな音に対応できる犬用のヘッドホンが開発されたのだとか。見た目がかわいいだけでなく、結構機能的なんですよ。
犬用のヘッドホン「PAWNIX」
アメリカで発売された犬用のヘッドホン「PAWNIX」は、人間よりも聴力の優れた犬のための、ノイズキャンセリングヘッドホン。雷や花火など、犬が恐ろしいと感じる大きな音を小さく制御できるのだそう。
PAWNIX ノイズキャンセリング ヘッドセットは、大きなノイズを吸収し、最大30デシベルまで音を低減できます。つまり、大音量の花火ショーは、ダイソンの掃除機や食器洗い機の稼働音と同じくらいの音量になるということです。
「PAWNIX」は、スマートホンやタブレットと連動することができ、音量を制御できるようになります。ヘッドフォンにはリミッターがついているので、犬にとって大きすぎる音になることはありません。
花火に怯える愛犬のために開発されたヘッドホン
そもそも「PAWNIX」が開発された経緯には、開発エンジニアでEmma Brands LLCの設立者であるKBさんの愛犬エマの存在が関わっています。
独立記念日の花火に驚いたエマは、恐怖のあまりどこかに逃げてしまったのです。何時間も捜索をしてエマを保護することができたのですが、KBさんは花火の音に驚くのが、自分の愛犬だけではないと感じたのだそう。
多くの犬と同じように、エマもあらゆる種類の大きな音を怖がります。警報器、オートバイ、雷雨、花火など。米国獣医師会ジャーナルは、犬の 30% が何らかの嵐に対する不安を抱えていると報告しています。そして雷恐怖症の犬の 86% が分離不安を発症します。
「PAWNIX」の開発のヒントになったのは、エマと飛行機に乗った時のことでした。キャビンアテンダントが荷物を仕舞うために手荷物入れを叩き始めると、その音がするたびにエマは飛び跳ねて驚きました。
その時ちょうどKBさんは、自分用のヘッドセットをエマの耳に当ててみることにしました。するとエマは飛び跳ねるのをやめ、落ち着いて快適に離陸できるようになりました。
人間用のヘッドセットから着想を得た「PAWNIX」は、公式サイトからオンラインで個人輸入ができるそう。ヘルメットをかぶっているような可愛いヘッドレスト。花火や雷が多くなるこのシーズンにあると便利かもしれませんね。
PAWNIX https://pawnix.com/
参考:https://laughingsquid.com/noise-canceling-headphones-for-dogs/