オッドアイの犬や猫は光る眼もカラフル
暗闇で犬や猫を見ると目が光る。これは犬や猫の瞳の中にある「タペタム」という細胞膜が光を反射しているからなのです。
では、左右で目の色が違う「オッドアイ」のワンちゃん、猫ちゃんは暗闇の中でどのように光を反射するのでしょうか?
こちらの白いワンちゃん。飼い主さん曰く左右で瞳の色が違う「オッドアイ」だそうですが、左目は赤、右目は青と違う色で光を反射しています!
その姿はターミネーターを彷彿とさせる佇まいではありませんか。
確かに左右で目の色が違うから、暗闇で光る色も左右で違うんだろうな~と何となく予想つきます。
でもなぜ左右で違う色の光を反射するのでしょう?
オッドアイとタペタムの秘密
「タペタム層」は猫や犬などの眼球の中にある細胞膜で、レフ版のように目の中に光を集め、暗闇でも物が見えるような役割があります。
一般的に「タペタム層」に反射した光は、緑や黄色、青などの色に反射します。
しかし色素を持たないアルビノや、青い目の猫や犬は色素が薄いまたは無いので、光が「タペタム層」を素通りして、眼球の奥にある血管が光を反射し赤く光ります。
これはフラッシュを付けてカメラで撮影すると目が赤くなる人間と同じような仕組みです。
そのため、オッドアイの色素のあるほうの目は黄色や緑、色素の薄いほうの目は赤目効果で赤。と、左右で違う色の光を反射します。
ちなみに、最初にご紹介したワンちゃんの場合、青く光っている目は普段茶色で、赤く光っている目はブルーなんだそうです。
強い光はNG
犬や猫!とここまでご説明しましたが、「タペタム層」は魚や牛など、犬や猫以外の動物も持っています。
でも目を光らせるため、強い光を当てるのは絶対にNG!僅かな光を目の中に集める役割のある「タペタム層」を持っている生き物にとっては人間が普通と感じる光でも、すごく眩しく感じているそうなので要注意ですね。