コウモリといえば様々なウイルスを媒介するなどで話題になり、恐ろしいイメージのある生き物ですね。しかしその姿が母コウモリのお腹の中にいる『胎児』である頃の姿はどうでしょう。
コウモリの胎児の姿が神秘的
意外と可愛らしいお姿!小さなおててと、足で顔を隠しなんだか恥ずかしそうなポーズをするコウモリの胎児さんの姿がそこにはありました。
コウモリの特徴でもある翼の部分もちゃんとありますね。全身が真っ白に写っており、コウモリの悪魔的な印象はそこには全くなく、むしろ天使…?と言ってもいいほど。
コウモリの妊娠期間
コウモリは空を飛ぶ事ができるので、何となく卵から生まれるのかな?と思いがちですが、私たち人間と同じ『哺乳類』。お母さんのお腹から生まれるのです。コウモリの胎児がお母さんの中にいる時間は大体70日ぐらいと言われています。
卵のような姿から少しずつ黒みが増して、翼も大きく変化していきます。
コウモリは冬眠する前の11月頃からその後の冬眠中にも交尾をします。お母さんコウモリはすぐには妊娠せず、時期によっては交尾の時の精子をお腹の中で保存しておいて、暖かくなる3月から5月頃に時期に妊娠します。コウモリは6月から8月頃に赤ちゃんを産み、赤ちゃんのために一生懸命子育てをします。
コウモリの出産
コウモリは逆さまになっている事が多いですよね?でも出産の時はどうしているのでしょうか?
お母さんコウモリはいつも通り逆さまの状態で出産しています。中には四つ足で、まるでナマケモノのような体勢で出産するコウモリもいます。
コウモリのお母さんは人間のように足の間から出産するのではなく、お腹の真ん中から出産します。赤ちゃんがちょうどお腹の中心から生まれてくるので、落とさないように羽で受け止めたり、背中を丸めてまるで腹筋をするような格好で赤ちゃんを受け止めているのです。
万が一落ちそうになったとしても、赤ちゃんとお母さんコウモリは臍の緒で繋がれているので、きちんと受け止めてあげる事ができるようですね。
コウモリはとても役に立つ生き物!
様々なウイルスを運ぶことで近年恐れられているコウモリさんですが、彼らは決して恐ろしい存在ではないと言います。
コウモリは農作物に付く害虫の駆除や、ドリアンなどの果物や蘭などの花の受粉を行ってくれたりと、私たち人間にも役に立ってくれる凄い奴なのです。