猫がしっぽをピンと立たせるのは、友好的な挨拶というのはよく耳にしますよね。でも猫がしっぽをピンとさせるのは人間にだけする特別な挨拶であることが博士論文で発表されました。今回は猫のしっぽの動きから読み解く友好的な心理と、人間にだけする仕草についてご紹介していきます。
これって人間にだけ!?猫同士ではやらない「大好き」のジェスチャー
ニャーと鳴く
猫が飼い主に対してニャーと鳴くのは、飼い主に対して要求があるときにする仕草です。猫同士の場合は子猫が母猫に対してすることが多いようです。飼い猫の場合は飼い主がお母さんなので、子猫気分でニャーと鳴き要求を伝えているのだそう。
しっぽを立てて寄って来る
最近の研究によれば、猫がしっぽを立てて近寄ってくるというのも、人間に対して行うジェスチャーなのだそうです。飼い猫に近い野生種の猫(カラカル、オセロットなど)と飼い猫とを比較したところ、しっぽを立てるという仕草は、野生ネコの中での友好的なやり取りの際には使用しなかったのだそう。
これによりしっぽを立てるという仕草は、飼い猫化の過程で発達した可能性が高いことを示唆しているんだそうです。
猫のしっぽでわかる友好的な心理
しっぽをピンと立てる
先述した通り猫は好きな人に対して挨拶をする際、しっぽをピンと立たせて近寄ってきます。子猫が母猫に対してするよくする仕草なので、飼い猫の場合は飼い主さんがお母さんだと思っているのでしょう。甘えたい、遊んでほしい、かまってほしいサインなのでたくさん愛情を注いであげましょう。
しっぽの先をプルプル震わす
しっぽを立てたまま、先をプルプル震わすのは嬉しいの最上級。こちらもかまってほしい、甘えたいと思っているのでたくさん愛情を注いであげましょう。
しっぽを巻きつけてくる
猫がしっぽを飼い主の腕や顔に巻き付けてくるのは、自分のものであるというアピールです。猫にとって背後は死角。自分の弱い場所を任せられるぐらい信頼していると認識しているのでしょう。
名前を呼ばれるとしっぽの先だけ動かす
猫は呼んでも寄っては来ませんが、名前を呼んでしぽの先だけふわっと動くときがあります。これは「ちゃんと聞いてますよ」とお返事をしている証拠。これは飼い主と飼い猫の間じゃないと起きえない、まさに信頼関係の証といえるでしょう。
猫の行動から気持ちを読み取ろう
猫は人間と暮らしていく中で独自の進化を果たし、人とコミュニケーションを取れるように成長してくれているという事がわかりました。言葉でのコミュニケーションが取れない分、飼い主は猫の仕草をよく観察して気持ちを察してあげられるようになりたいですね。