猫は飼い主の声色で誰に話しかけてるのかを理解している

最新の研究によると、猫は飼い主の声を認識している事が明らかになりました。それだけでなく飼い主が猫に話しかけているのか、それとも人間に話しかけているのかも把握しているということも明らかになりました。猫って知らないふりしてもちゃんと飼い主のこと気にしてるんですね。

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猫は飼い主の声を認識している

人間の口調や声のトーンは、子供や動物と話すときなど、話す相手によって異なることが知られています。人間の声のトーンは、猫を呼ぶとき変化することが分かっていますが、猫がどのように反応するかについてはあまり知られていませんでした。

動物行動学の博士であるCharlotte de Mouzon博士率いるパリ・ナンテール大学の研究チームは、猫の飼い主とそうではない他人の「猫に対して話しかける声/人間に対して話しかける声」を予め録音し、それを実験に協力した16匹の猫に聞かせるとどんな反応をするのかを調査しました。

録音を再生するパターンは下記3つの条件で行い、猫の耳の動きや瞳孔の拡張、尻尾の動きなどの行動をチェックしました。

① 他人が猫を呼ぶ声⇒飼い主が猫を呼ぶ声
② 飼い主が他人を呼ぶ声
③ 他人が猫を呼ぶ声⇒他人が猫を呼ぶ声で他人を呼ぶ声

この実験の結果、①の飼い主が猫を呼ぶ声を聴くと、耳をスピーカーに向ける、部屋の中を動き回る、瞳孔を広げるなどの行動を示しましたが、そのほかの音声を聞いても猫に変化はありませんでした。
飼い主の声を聴いた猫の反応
これにより、猫は飼い主の声と見知らぬ人の声を区別できることが示唆されます。

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猫は自分に話しかけられているのか、そうではないのかを理解している

猫は飼い主の声と他人の声を聴き分けられる事がわかりました。
それだけでなく猫は飼い主が猫に話しかけているのか、人間に対して話しかけているのかも聞き分けていることがこの実験で明らかになりました。

というのも、上記の録音を聞いて一番反応したのは①の「飼い主が猫を呼ぶ声」を聴いたときだったのですが、同じ飼い主の声でも②の「飼い主が他人を呼ぶ声」を聴いたとき、猫はあまり反応を示しませんでした。

また、③他人が猫を呼ぶ声⇒他人が猫を呼ぶ声で他人を呼ぶ声を聴いても同じように猫に変化はありませんでした。

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猫にもっと話しかけよう

今回の実験がすべての猫に当てはまるというわけではないですが、猫は飼い主の声からもコミュニケーションを取っているので猫と飼い主が一対一で対話していくことが重要であると研究チームは結論付けています。

今回の研究結果から、猫は「飼い主に話しかけられてる」という事を理解している事が分かりました。
確かに愛猫に話しかけると猫は聞いてないように見えますが、耳を動かしたり、しっぽを動かしたりして「はいはい、わかりましたよ」と、聞いているような素振りを見せますよね。
猫に話しかければ、飼い主と猫の絆をもっと深めてくれるはずです。

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