ルイジアナ州からウィスコンシン州南東部のシェルターに輸送していた飛行機がゴルフコースに墜落してしまいましたが、奇跡的に死亡者はおらず、乗せていた犬たちもかすり傷程度のケガで済んだそうです。
奇跡のようなこと出来事には続きがあって、この事故に巻き込まれた犬たちは、救助を担当した人々のお家に引き取られることになりました。
保護犬を乗せた飛行機が墜落
2022年11月15日、飛行機はアメリカのルイジアナ州からウィスコンシン州南東部にある保護犬のシェルターに犬たちを運んでいました。
しかし、何らかのトラブルによりこの飛行機はウィスコンシン州にあるゴルフ場に墜落してしまいます。
このゴルフ場で働くジェイソンさんは、飛行機が墜落した瞬間を目撃した中の1人で「飛行機は5番グリーンにぶつかり、2本の木の間で墜落し、沼地を通り抜けるのを目撃しました。そして、2番ホールのフェアウェイをさらに100フィート通り抜けて3番ホールに入り、別の木を滑りながら引き抜いて止まった」そうです。
空から落ちてきた飛行機に唖然としたジェイソンさんは、直ちに消防に連絡し救助に向かいました。
幸いにも登場していたスタッフ3名の命に別条はなく軽傷で済みました。さらにこの飛行機に乗っていた53匹の犬もかすり傷をした子がいたそうですが命には別条はなかったといいます。
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この日はあいにくの大雪となっていましたが、幸いにもこの雪がクッションとなり大惨事になるのを防いでくれたようです。
永遠のお家を見つけた犬たち
墜落事故が発生した数日後、この事故の救助に携わったレイクカントリー消防救助隊のスタッフ3人は、事故に巻き込まれた子犬を新しい家族として迎え入れました。
子犬を引き取ったスタッフのエルさんは
「全員が無事であることがわかったとき、最初に思ったのは、そのうちの1匹と一緒に家に帰るという事でした。これは私の小さなラッキーです。」
と語っています。
「私の前で空から落ちてきたので、ここにいます。」
と語るのはエルさんの同僚のアンバークリスチャンさん。クリスチャンさんが引き取った子犬は「アルテミス」と名付けられました。
レイクカントリー消防救助隊で副主任を務めるトニー・ワシレフスキーさんは救助中、彼の腕に飛び込んできた「マーリー」という1匹の犬のことが忘れらずにいました。
事故の翌日、子犬が預けられたウォーキシャ郡の施設に赴き、その犬を家族として迎え入れたそうです。
ほかの犬も里親を募集中
事故後犬たちはウィスコンシン州にあるシェルターに移送されました。事故にあった犬のうち11匹を受け入れた、エルムブルック・ヒューマン・ソサエティという保護団体では、犬たちについての問い合わせが殺到したといいます。
また「チャーリーブラウン、ライナス、サリー」という犬たちも、ゴルフ場の従業員など、他の関係者のお家の元に家族として迎え入れられました。
エルムブルック保護団体でデスクマネージャーをしているステファニーさんは「普段は犬をウェブサイトに掲載するまで家族を募集しないのですが、犬たちの救助に関わってくれた方々は本当に素晴らしい仕事をしてくれたので、募集する前ですが最初の選択権をお渡ししました。」と話しています。
レイクカントリー消防救助隊のアシスタントチーフであるマシュー・ハーターさんは、この事故で操縦を担当していたパイロットを称賛し、「これは比較的壊滅的な着陸だった」と話しています。
また、墜落の原因はまだ不明であり、この事件は連邦航空局と国家運輸安全委員会によって調査中だといいます。
出典：First responders adopt dogs they helped rescue from Wisconsin plane crash
ABC News
First Responders Adopt Dogs They Rescued from Plane Crash in Wisconsin: ‘Fell Out of the Sky’
