ジャーマンシェパードといえば、警察犬として活躍する犬として有名な犬種です。ジャーマンシェパードの体の色は黒とか茶色が印象にありますが、まるでゴールデンレトリバーのような金色の毛を持つジャーマンシェパードが存在するとの事。いったいどんな子なんでしょう？
金色の毛を持つジャーマンシェパード「ルーシー」
ルーシーはテキサス州で暮らすジャーマンシェパードの女の子です。
飼い主であるケイさんは、ゴールドのジャーマンシェパードがどのように見えるか不思議に思った人はいますか？という内容でTikTokに投稿したところ、ルーシーの体の色にネット民はびっくり仰天。
出典：@kaylaszoo0
一般的にジャーマンシェパードといえば、茶色と黒の毛をしている「ブラックタン」の子が多い中、ルーシーの体の色はまるでゴールデンレトリバーのような金髪。
ブラック・タンのジャーマンシェパード
ルーシーの体の色を見て、「本当にジャーマンシェパードなのか？」「ミックス犬ではないのか？」という犬種そのものが違うのではないかという意見や、「毛を染めたのではないか」という意見もありました。
しかし、ルーシーは正真正銘のジャーマンシェパードで、彼女を迎え入れた時に両親の情報と写真が入った書類を渡されたそうです。
またルーシーのきょうだい達にも、ルーシーと同じ金色毛の色をした子がいたそうです。
ジャーマンシェパードにゴールドは存在する？
金色の被毛を持つルーシーですが、ジャーマンシェパード界で金色の被毛を持つ事はありえるのでしょうか？
薄い色をしたジャーマンシェパードは血統書団体では認められてはいませんが、生まれてくる可能性はあります。
ジャパンケネルクラブによると、ジャーマンシェパードで定められている毛色は下記にある通りです。
・ブラックの地に、レディッシュ・ブラウン、ブラウン、イエロー、明るいグレーまでのマーキングが入っているもの。
・ブラック或いはグレーの単色。
・グレーにダークなシェードが入り、ブラックのサドルとマスクがあるもの。
・胸に目立たない小さなホワイトのマーキングがあるものや、内側に非常に明るい色が入っているものは許容されるが、好ましくはない。
・鼻はブラックの単色でなければならない。
・マスクのない犬や目の色が透き通るように明るいもの、明るくやや白っぽいマーキングが胸や内側にあるもの、爪の色が薄いもの及び尾の先が赤いものは色素欠乏と見なされる。
・アンダー・コートは明るいグレーがかった色。
・ホワイトは許容されない。
出典：一般社団法人 ジャパンケネルクラブ
他の血統書団体も同じように、ルーシーのような金色で単色のジャーマンシェパードはジャーマンシェパードとして認められないようです。
しかし、金色のジャーマンシェパードが生まれてくる事は、とても珍しいが可能性はある。とジャーマンシェパードのブリーディングに詳しいハンター・リードさんは語ります。
稀に金色以外にも「レバー」という明るい茶色をしたジャーマンシェパードが生まれてくることがあるのですが、これは劣勢遺伝によるものです。
劣性遺伝子が黒い色を希釈して体の色を薄くするため、金色やレバーのような色の薄いジャーマンシェパードが誕生します。
一般的に知られるジャーマンシェパードは濃い色の毛をしていますが、ルーシーはまるでゴールデンレトリバーのような黄金の毛色をしています。
同じ犬種だけど毛の色だけでかなり印象が違うようにも見えますよね！
ルーシーは元々シェルターにいたワンちゃんで、ケイさんは里親として預かるはずだったのですがそのまま家族として迎え入れたそうです。
出典：@kaylaszoo0
体の色が珍しい事で有名ドッグになったルーシー。今は飼い主のケイさんの元で、同居する犬や猫たちと一緒に暮らしています。
