猫は寒さに強い?体を冷やすと起きるデメリットとは?

コタツに入っている猫

猫といえばモフモフの毛皮をまとっているので、寒さには強そうなイメージがありますが実際は寒がりな生き物であります!

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猫は寒さに弱い

猫はモフモフしているので寒さには強いと思われがちですが「猫はこたつで丸くなる~」という歌詞もあるようにあったかい場所が大好きです。

それは何故か?というと私たちに馴染みのあるイエネコの先祖は砂漠で暮らしていたリビアヤマネコが祖先だといわれています。

リビアヤマネコ

wikipedia

そう猫は元々砂漠で暮らしてた生き物なので、暑さには強くても寒さにはめっぽう弱い。

寒い日の猫への配慮はとても大切なのです!

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猫は寒さで体調を崩す

免疫力が低下する

体調不良の猫のイラスト

猫は体を冷やすと免疫力が下がります。猫の免疫力が下がると感染症などのリスクが上がるので注意が必要です。感染症にかかってしまうと食欲も減退してしまうのでさらに免疫力が下がってしまうのでまさに負のループ。

筆者は元々ペットショップで猫や犬の体調を管理する部署にいましたが、冬になると猫舎の温度が下がり体調を崩す猫が増えていました。体調を崩した猫の治療をする際は薬を飲ませるだけではなく、ヒーターや湯たんぽを使って猫を温める事も大切でした。

猫を温めながら治療をする事で、薬の効きも早く体調がみるみる良くなっているのを見て、食欲も戻り、免疫力が少しずつ戻ってきている事も実感しました。

また体調を崩さないように普段から猫舎にはペットヒーターを必ず入れて暖まれるようにすると、体調を崩す子猫の数も減りました。

腎臓病

また、寒い場所にいると猫は水をあまり飲まなくなってしまったり、トイレが寒い場所にあるとトイレを我慢してしまう事もあるので腎臓病や膀胱炎になってしまう可能性もあります。

肥満

猫は寒いとじっとしている事が多くなるので、運動量が減り肥満になってしまう可能性もあります。肥満は猫の万病の元。心臓病や糖尿病などを引き起こす原因にもなります。

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猫が寒いと感じた時のサイン

暖かい場所に移動しようとする

健康な猫が寒さを感じると、自分で日光に当たれるような場所に移動したり、布団の中にもぐったり、仲間とくっついてみたりと自分で暖を取りに行きます。

毛を逆立てる

猫は寒いと感じると、毛を逆立てて寒さから身を守ろうとします。人間でいうと鳥肌の状態ですね。

これは毛と毛の間に空気を取り込み体温が下がらないようにしているのです。毛の間に空気を取り込むとダウンジャケットを着た時のような断熱効果があり、体温を外気に奪われないようになります。

手足が冷たくなる

猫が寒いと感じていると、肉球がひんやり冷たくなっているはずです。

猫は体中が毛で覆われているので体を触っただけでは体温が下がったようには感じませんが、肉球には毛が生えていません(長毛種の猫は肉球の隙間から毛が生えています)。猫の肉球には床の冷たさが直に伝わりますのでお部屋の温度が気になったら猫の足をぜひ触ってみてください。

震える

猫も人間同様寒いと体を震わせて体温を上げようとします。

しかし健康な猫であれば最初に説明した通り自分で暖を取ろうとするはずです。もし室内で飼っている猫が体を震わせていたら、寒い以外にも体調が悪い可能性があるので、急いで体を温めてあげるようにして、様子を見て病院に連れていく事も検討しましょう。

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猫が寒いと感じる温度

猫には寒さが大敵である事をご紹介しましたが、実際猫が寒いを感じる温度は何度でしょう?お部屋の状態や、猫によっても違ってくると思いますが、室温が18度よりも低い場合は猫が寒いと感じると考えた方がいいです。

猫にとっての室温の適温は、夏でお部屋が26~27度ぐらい。冬であれば23度ぐらいをエアコンを使って目安にするといいでしょう。

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猫への寒さ対策で注意する事

猫が快適に過ごせる温度もご紹介しましが、猫を温める方法で注意したい点があります。

猫が過ごす場所を温める

 

机の上で寝る猫猫は人よりも低い位置で過ごしていますよね?エアコンの暖房機能を使っても、暖かい空気は上のほうに行く性質がありますので、猫にとっては寒いままかもしれません。

エアコンを使って室温を調整することも大切ですが、猫が過ごす場所にペットヒーターを使うなどした方が猫にとっては効果的です。ペットヒーター以外であればお家の暖房としてホットカーペットやこたつを導入してみてもいいでしょう。

熱中症

コタツに入っている猫

ペットヒーターやこたつを使って猫の寒さ対策をしても、暑いままの状態が続くと猫は熱中症になってしまう恐れがあります。お部屋が適温であっても猫によって暑い・寒いの感覚は違ってくるので、暑がりの猫もいるはず。特にメインクーンのような体が大きく長毛の猫は一般的な猫よりも暑がりな傾向もあります。

冬場の猫の熱中症を防ぐには、『猫が暖まれる場所』と『猫が涼める場所』両方作ってあげることも大切です。

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最後に

猫は寒がりなのか?という事をテーマにご紹介しました。筆者がペットショップで勤務していた時も、スタッフの中には「猫は毛がもふもふしているので暑がり!涼しくしてあげないと!」と言っていた人もいました。しかし猫の祖先は砂漠で暮らしていたので寒さには弱いのです。

寒い地域出身のノルウェージャンフォレストキャットやメインクーンなどは長毛で体も大きいので、一般的な雑種猫などよりかは暑がりではあるでしょう。しかし暑がりでも寒さに強いわけではないので寒さ対策はしっかりしてあげる事は大切です。

暖まれる場所と涼める場所を作って、猫自身に体温調節をさせてあげる事が一番いいと感じます。猫を温めて厳しい冬も快適に過ごさせてあげられるようにしましょう!


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