イギリス王室はなぜコーギー犬を飼うようになったのか

亡くられたエリザベス2世女王が溺愛していた犬種で、イギリスのロイヤルペットとして今や有名なコーギー犬。ではなぜコーギー犬を飼うようになったのでしょうか?その始まりとは。

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始まりはエリザベス2世女王の父君から

イギリス王室の愛玩犬は長らく、キング・チャールズ・スパニエルでした。その他にもさまざまな犬を飼育していましたが、イギリス王室でコーギー犬が愛されるようになったのは、エリザベス2世女王が大きく関わっているようです。

コーギー犬を飼うようになったきっかけは、トーマス・ヘンリー・シン(5代バース侯爵)の子供たちが飼っていたコーギー犬から始まります。

1933年、エリザベス2世女王の父君であるジョージ6世は、愛する王女たちにサリー州のロザベル犬舎からコーギー犬「ドゥーキー」をプレゼントしました。その後すぐにメスのコーギー犬「ジェーン」が迎えられました。

これがイギリス王室でコーギー犬を飼うようになった始まりです。

エリザベス2世女王は、幼い頃から犬を飼っていましたが、その中でもコーギー犬が大のお気に入りだったとされています。

 

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エリザベス王女(当時)と妹のマーガレット王女は、ドゥーキーをとても可愛がっていて、従者が持ってきた犬のお皿からご飯を手で取り出し、その手で直接餌を食べさせるほど溺愛していたそうです。

エリザベス女王2世の母親、当時のエリザベス女王もその後、クラッカーズというコーギー犬を飼育していたそうです。

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スーザンとの出会い

そしてエリザベス王女が18歳の時に、スーザンというコーギー犬が贈られました。エリザベス王女はこのスーザンをとても愛していて、自分の結婚式の時にもスーザンを連れてきていました。

そしてこのスーザンというコーギー犬の血筋を絶やさないよう女王は繁殖を続けてきました。

その後2015年にエリザベス2世女王は、「自分が死んでしまった後に若い犬を置き去りにしたくない」と、犬の繁殖をやめたとされています。

スーザンの末裔であるウィローが2018年に亡くなってから女王は純血のコーギー犬は飼っていませんでしたが、2021年にまた2匹のコーギー犬サンディが贈られています。

しかし、2022年9月に女王が亡くなったためサンディを含めた犬たちは、ヨーク公爵アンドルー王子らに引き取られ、新たな生活を送ることが決まりました。

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