猫を飼うとき、その子がどんな性格なのか?というのは気になるところです。なるべくならば大人しくて、おっとりしている性格の猫が飼いやすいと思いますよね。
ではおっとりした性格の猫に共通する部分や、見分けるポイントについて、ペットショップで勤務してた経験を交えながらご紹介して参ります!
おとなしい猫を見分ける3つのポイント
1.重い病気・怪我を経験したことのある猫
猫は元気なままスクスク育ってほしいと思いますが、子猫のうちは抵抗力が少ないので病気をしたり、野良で過ごしていた猫は怪我をする事もあります。筆者の経験からも、病気を経験した猫は人に対してとても友好的な性格の猫が多いと感じていました。(みんな元々そういった性格だったのかもしれませんが)
どうして病気を経験した猫が、おとなしい性格になるのか?
確かな証拠もないのですが、恐らく病気で辛い思いをした時、『人間に助けてもらった』というのを理解してるのではないかと思っています。
保護猫カフェの猫たちが人懐っこいと言うのもこういった理由があるのかもしれません。
猫はポジティブな思い出よりも、ネガティブな思い出をよく覚えているものです。なので人といれば安心・安全である事をよく理解しているのかもしれません。
2.動きがゆっくりしている猫
おとなしい猫さんたちは、動きもゆっくりしています。のそのそ〜と歩き、なぜそこで?という場所で休憩。おもちゃで遊ぶよりも、横になってたい。
あなたが見かけた猫からそんな雰囲気を感じられたのであれば、その子はおとなしい猫なのかもしれません。
しかし、動きがゆっくりな猫は何事にも動じない精神を持っている様な子が多く、精神的に自立している子が多いので、甘えん坊な性格ではないかもしれません。
3.知らない場所でも隠れない猫
猫は知らない場所に連れてこられると、怯えてどこかに隠れようとします。
しかし、おっとりした性格の猫の場合は、知らない場所に連れてこられても隠れようとはせず、家の中を呑気に散策したり、飼い主の座るソファーの真ん中で座ったりと、堂々とした振る舞いをしたりします。
こんな振る舞いをした猫の場合、恐怖心がない性格なので、おっとりしていて大人しい性格である可能性が高いと言えるでしょう。
おとなしい猫を見た目で判断するには?
長毛の猫
毛の長い猫は、毛が短い猫に比べると比較的に大人しい性格である事が多いと言えます。
どうして毛の長い猫は大人しい性格なのか?という事については科学的には証明されていません。猫の性格は遺伝もしますが、大体はその猫が暮らしてきた環境によって決まってきます。
しかし、私が様々な長毛の猫と接してきて感じたのは、毛の長い猫は『我慢強い』のではないか?という事。
野生の世界で考えてみると、長毛種の猫の先祖は寒い地域で暮らしてきたと考えられます。
猫の種類で言えば長毛種の起源と言われているターキッシュアンゴラは、ヒマラヤ山脈などの寒い地域で暮らすマヌルネコが進化した猫だと言われています。
そして、猫は『待ち伏せ』をして狩をする生き物です。でも寒い地域で待ち伏せスタイルの狩をするとなると、寒さに耐えながら獲物を待つという、忍耐強さが必要。
その忍耐強いという性格が代々引き継がれた事によって、毛の長い猫は大人しい性格が多いと言われるようになったのではないでしょうか。
黒目の大きさ
猫の目は暗い場所・明るい場所でも変動しますが、その時の心理によっても変化します。
ペットショップや譲渡会で運命の猫と出会った時、その子の黒目が大きくなっている場合は『ドキドキしている』緊張している事が多いです。その反対で黒目が小さい時は緊張していません。
例えば、ケージにいる時は黒目が小さかったのに、抱っこをした時に黒目が大きくなったら、猫はとても緊張している状態です。
その子は怖がりで慎重な性格だったり、好奇心旺盛な性格である事が多い気がします。
その逆でケージから出された時と、抱っこした時で黒目の大きさに変わりがないのであれば、何事にも動じない、気にしないおおらかな性格である可能性が高いです。
このように、場所の状況にもよりますが、ペットショップや譲渡会では猫の黒目の変化をよく見てみるとその子の性格を知る基準になるかもしれません。
ひげの向き
猫はリラックスしている時、ヒゲが脱力して舌を向くような角度になります。逆にヒゲが前を向いていう時は恐怖を感じている時や、怒っている時です。
気になる猫を抱っこした時におヒゲがダラーンと下向きになっていれば、人見知りをしない大人しい猫と言えるでしょう。
おとなしい猫の種類
メインクーン
猫種の中で一番大きい猫メインクーンは、ジェントルジャイアントと言われるほど、どしっと構えた大人しい性格を持つ猫です。性格は大人しいですが体がとても大きくなるので、力も強い…。飼う時はそれなりの覚悟が必要かも…??
ラガマフィン
ラガマフィンはラグドールから派生した猫の種類です。カラーバリエーション豊富なラグドールって感じですね。
ラガマフィンは「いたずらっ子」という意味があるそうなんですけど、いたずらっ子はいなかったかな??
むしろペットショップで経験した中でいうとラガマフィンは、おっとりした大人しい性格のこが多かったです。
ノルウェージャンフォレストキャット
ノルウェージャンフォレストキャットはメインクーンに似た種類の猫種で、体もメインクーンほどではないですが結構大きくなります。
ノルウェージャンフォレストキャットは人気の種類の猫なので、私もお世話をする事が多かったのですが、どっしり構えて何事にも動じない・マイペースな性格の猫が多かったですよ。
猫を選ぶときは自分と気が合うか?が大事
これまで大人しい猫の見分けかたについてご紹介してきました。
- 重い病気や怪我を経験した事がある
- 動きがゆっくりしている
- 見知らぬ場所でも隠れない
- 毛の長い猫
- 黒目が大きくならない、変化が少ない
- ヒゲに力が入ってない
- 大人しい猫の種類
大人しい猫にはこんな感じの特徴が挙げられます。
しかし、猫の性格のほとんどは暮らしてきた環境によるものが大きいです。なので、この項目に当てはまっているからと言っても、必ずしも大人しい性格の猫である確証はないです。
大人しい性格の猫で有名なペルシャも、私がペットショップで経験した中で言うと大人しい子は大人しい。でもそうじゃない子もいました。
猫を初めて飼う時は、なるべく大人しい性格の方が飼いやすそうですが、結局は相性なんです。猫の性格は暮らしていく環境で変わっていきます。
気になる猫ちゃんと出会った時、その子が大人しい子なのかどうかについての、一つの参考になれば嬉しいです。