もふもふを愛する「もふポウ(mofuPaw)」は動物だけではなく、虫でも可愛ければ紹介していこうと思う!ということで、「マルハナバチ(丸花蜂)」という蜂をご存じでしょうか。彼らは世界中に生息しているミツバチの仲間で、とってもフワフワで可愛らしい昆虫です。そんなマルハナバチですが、最近カリフォルニア州の最高裁判所で、「これらは魚の一種である」とした判決を下したんだそうです。
「マルハナバチ」の保護を目的とした裁判
個体数が激減している「マルハナバチ」を保護するべきだという裁判は2018年に始まり、結果的にカリフォルニア州で制定しているカリフォルニア州絶滅危惧種法の中では、「鳥類、哺乳類、魚類、両生類、爬虫類、または植物の在来種」と記載されていることからマルハナバチはこれに値しないという判決を上級裁判所は下しました。
それ以降マルハナバチは法の元で保護されていなかったわけですが、2022年の9月再度争われた結果マルハナバチは魚の一種として法律の下で保護できると判断しました。
マルハナバチを魚の一種とした理由
この理由として、カリフォルニア州絶滅危惧種法では「昆虫」という言葉を使用していないが、昆虫のような無脊椎動物が魚類のカテゴリーに分類される可能性があることを示唆しているからです。
州議会は「魚類」という用語を「野生の魚、軟体動物、甲殻類、無脊椎動物、両生類、または部分、産卵、または卵子」と定義していることから、法律の中での魚という定義は、一般に理解されている「魚」の意味を超えた法的専門用語であると結論づけました。
この判決でミツバチ愛好家や、自然保護団体からは「私たちは、カリフォルニア州最高裁判所の判決に大喜びしています」「今、カリフォルニアで最も絶滅の危機に瀕しているミツバチの一部が絶滅から救われるかもしれません。」と歓迎されました。
人々と深い関わりを持ってきたミツバチ
マルハナバチは、気候変動や養殖されているミツバチとの生存競争、殺虫剤などの問題から個体数を減らしています。
またカリフォルニア州の名産であるアーモンドなどの農作物には、ミツバチによる受粉が欠かせません。
マルハナバチは昆虫だけれども、モフモフで世界一可愛いお尻を持つ虫としても有名です。この裁判で保護されたかわいいマルハナバチたちが個体数を増やしてくれることを願うばかりです。