犬も猫も気持ちを尻尾で伝えてる
言葉が喋れない犬や猫も、ボディーランゲージでコミュニケーションをとっています。
鳴き声やアイコンタクトなどいろいろありますが、その中で一番わかりやすいのが尻尾の動きです。
でも、同じ尻尾の動きをしていても犬と猫では意味が全く違う事もあります。
犬と猫で違う尻尾の動きの意味
尻尾を振る
- 犬の場合:嬉しい時、興味がある時
- 猫の場合:怒っている時や機嫌が悪い時
『犬が尻尾を振っていたら喜んでる。』これはとっても有名ですよね。犬が嬉しいと感じている時や、面白そうと思っている時は尻尾を大きく振ったり、小刻みに早く尻尾を振ります。
同じように、猫が尻尾を左右に大きく振っていたら?
これは犬とは全く逆の意味の『怒り』の意味になります。猫同士で喧嘩をする時や、構って欲しくない時に撫でられたりした時に猫は尻尾を大きく左右にブンブン振ります。
しかしここで例外が!
犬の場合、尻尾を左右に振っていてもシチュエーションによっては嬉しいの意味ではない事もあります。
例えば知らない人や犬と出会った時に体を硬直させて尻尾を左右に振っていたら、緊張していると言う意味にもなります。
犬は緊張している時でも尻尾を振って自分自身を落ち着かせようとするそうです。
尻尾をピンと立てる
- 犬の場合:警戒している時
- 猫の場合:嬉しい時
犬が尻尾を高い位置でピンと立てている時は、犬自身に自信がある時なので『俺は強いんだぞ!なめんなよ!』と強気な気持ちの時です。
お家に知らない人が来た時など、自分のテリトリーが脅かされそうな時に『誰だ!出ていけ!』と威嚇している時なんかも、尻尾をピンと立てて威嚇します。
猫は全くその逆で、猫が尻尾を高い位置にピント立てている時は、甘えたい時や嬉しい時など、ご機嫌な時です。
子猫が母猫に甘える時にも尻尾をピンと立ててママのいる場所までかけていきます。『私はここにいるわ〜!』と尻尾を高く上げてアピールしていると言われています。
犬と猫同じ意味を持つ尻尾の動き
尻尾を足の間に入れる
尻尾を自分の後ろ足の間に入れて丸めている時は、犬猫どちらも『とても怯えている』状態の時です。足の間に尻尾を入れて急所である肛門を守っています。
また犬も猫も恐怖を感じると特有の匂いやフェロモンが分泌されます。恐怖を感じている匂いを相手に察知されてしまうと襲われる恐怖があるので、尻尾で肛門を隠しているとも言われています。
左右にゆっくり尻尾を振る
犬も猫もリラックスしている時は、尻尾を低い位置で左右に大きく揺らします。
猫の場合は窓から外の様子を見ている時や、横になって眠ろうとする時などにも尻尾を左右にゆっくり揺らします。犬の場合も飼い主に撫でられている時や横になっている時に、尻尾をゆっくり振ります。
似ているようで違う犬と猫
犬と猫は両方とも人間に近い存在です。犬も猫も人とコミュニケーションが取れるよう、長い時間をかけて進化してきましたが、尻尾の動かし方で意味合いが違うのは面白いです。
犬と猫が一緒に暮らしていると、犬は嬉しくて尻尾を振っているのに猫は『怒ってるにょか!』と意味を履き違えていそうですね。
尻尾を振っている犬に攻撃する猫さんを見かけると、犬語と猫語って違うんだなぁと感じます。